瓦屋根

ジェスチャーひよこ

我が家では屋根材として瓦を選択しました。
実際に瓦屋根を選択し実感したメリット、デメリットについて紹介したいと思います。

瓦屋根を選択した理由

現在は多くの屋根材が存在し、ハウスメーカーや工務店によって標準仕様としているものも様々です。
素材次第ではイニシャルコストも大きく違ってくるため、ついつい費用のかからない素材を選択したくなります。

しかし、住宅は住み始めてからが本番。
長年住んできた住宅も、いずれはメンテナンスが必要になってくる時期が到来します。
住宅のメンテナンス費用・・・一体どの部分にお金がかかるかご存知でしょうか。

主にメンテナンスが必要になる個所
・屋根
・外壁

そう、屋根はメンテナンス費用がかかりやすい個所なのです。
日中は太陽光を浴び、雨風や冬には雪にも晒され、四季のある日本では寒暖差も激しく、劣化も進行しやすい個所といえます。

そういった状況も踏まえ、以下の理由から我が家では瓦屋根を選択しました。

ちなみに:主な瓦の種類について

屋根材となる瓦にも色々と種類があります。種類によっては耐久性などにも違いが出るため注意が必要です。

粘土瓦:粘土を瓦の形に焼き上げたもの。瓦屋根と言えば、多くがこの粘土瓦になる。
陶器瓦:粘土瓦のうち、焼き上げる際に釉薬を使用するもの。様々な色味が出来、防水性も高まることから耐久性が高い。
いぶし瓦:逆に釉薬を使用しないもの。焼き上げの最後にいぶすことで銀色の光沢を得る。ほぼ同一の色味のため、外観とあうかどうかは重要。

セメント瓦:セメントを主成分にした瓦。成形が自由にできる。ただ粘土瓦と比べると色褪せなど耐久性に劣る面もあると言われる。
似たものとして、コンクリートを原料にする瓦もあり、セメント瓦と同様の性質となる。

このほか、近年では繊維及び樹脂材料を用いた瓦も登場しており、軽量化や断熱性能、遮音性の向上を果たすなど、従来の瓦材から性能アップが図られている。

瓦の耐候性・耐久性の高さ

一般に、瓦屋根は耐候性や耐久性が高いことが評価されています。
特に陶器瓦であれば、耐久性は50年以上とも言われており、過酷な環境下となる屋根材としてうってつけと判断しました。

耐久性 建築コスト
陶器瓦 50年以上
ガルバリウム鋼板 30年
スレート 15~20年

 

デザイン性の高さ、色味の選択肢の多さ

瓦屋根というと、あまりデザイン性が期待できないイメージがありました。
しかし、和風建築から洋風建築まで、幅広い建築様式に対応したモデルが販売されており、我が家の外観イメージに適合する屋根材は瓦屋根でした。

瓦のモデル例

J型:Japanese Styleともいう。和風建築にあったデザイン、色味をそろえた瓦。保温性や通気性に優れる。
F型:Flat Styleともいう。平らな形状をしており、雨水の流水性が高いことから、傾斜が緩い屋根にも施工でき、太陽光発電も搭載できる。
M型:Europian Styleともいう。洋風瓦ともいい、瓦の盛り上がりが大きい。軽量瓦はこの種類が多く、洋風建築の際にオススメされることが多い。
S型:Spanish Styleともいう。断面が緩いS字を描くような形をした洋風瓦。色のバリエーションが豊富にある。保温性や通気性に優れる。

以下それぞれのイメージ画像を紹介します。
(出典:https://www.marusugi.co.jp/cgjpg/cgjpg.shtml)

J型瓦
J型瓦

F型瓦
F型瓦

M型瓦
M型瓦

S型瓦
S型瓦

形のイメージも色々あり、色の選択肢と合わせて様々なバリエーションを実現できます。

瓦屋根のメリットとデメリット

メリット
・耐久性が高く、瓦本体はメンテナンスフリーでほぼOK
・メンテナンス費用が浮く分ランニングコストは良好
・形や色味のバリエーションが豊富であり、家の外観イメージに合うものを選択可能
・断熱性能や防音性能は高いため、快適な生活環境の提供に役立つ

デメリット
・ほかの屋根材と比べ、重量があることから耐震性能が劣る
・重量による構造計算への影響から、間取りなどの制約が出る可能性もある
・地震や台風により被災した場合、復旧工事費用が割高になりやすい
・建築時のコストは高め
・瓦自体はメンテ不要でも、防水シートなど屋根のメンテナンス自体は必要になる
・排水のため、ある程度の屋根傾斜が必要になる

瓦の最大のメリットは、耐候性や耐久性の高さによるメンテナンス費用の削減が見込めることです。
そして最大のデメリットは、重量があることに起因する災害への対応力の弱さといえるでしょう。

瓦屋根のデメリットは昔の話?近年の瓦は優秀です

デメリットが多いと感じられる瓦屋根ですが、近年では瓦自体の軽量化や製品改良も進み、デメリットとして挙げた点も克服している製品が多いです。
ただし、製品がよくなったとしても実際に施工する際の方法も重要です。

地震や台風により瓦屋根が飛ばされたり落下するということがよく見られます。
これら災害時のリスクを軽減するため、現在は「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」が設けられ、瓦屋根の施工にあたって明確に基準が設けられています。
(これまで努力義務でしたが、2021年1月1日より実施義務化となりました)

瓦屋根を選択される方は、施工業者がこのガイドラインにしっかり対応できることを絶対条件にする必要があります。
少なくとも、努力義務の間も、自主的に実施していたかどうかは確認をするべきと思います。

断熱材などもそうですが、物が良くても施工が適当ではまったく意味がありません。
特に住宅業界については、いかに手抜きをして儲けるかを考えている業者が多い世界ですので注意が必要です。

個人的に、瓦屋根を選択してよかったと実感しています

我が家のビルダーは、ガルバリウム鋼板を基本仕様としていましたが、家の外観イメージとしてどうしても瓦屋根は外せない条件でした。
瓦屋根にすることで構造計算上でも苦労をかけましたが、製品提案などを受けて、デザインや色味など願っていたとおりの外観イメージとなり、妻ともども喜んでいます。

我が家は平屋になりますが、雨音などもまったく気になりません。この点もノンストレスで嬉しいポイントです。

完成前の瓦屋根

我が家ではS型の陶器瓦を選択。(マルスギ株式会社 ソレイユS49)
この製品は、複数の色味をランダムに配置することで、色味の変化を出せることもポイントが高かったです。
この点は妻の拘りポイントだったのですが、屋根職人さんも、一度全部を並べてからイメージに合うよう配置を調整してくれたこともあり、配置バランスについて一発OKとなりました。

まとめ

屋根のメンテナンスを考えた時に、どの屋根材よりも高耐久である瓦素材(特に陶器瓦)は選択肢として魅力大。
地震や台風による被害のイメージもありますが、「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」を遵守できる業者や職人さんが施工すれば対策として充分です。
製品改良も進んでおり、かつてのデメリットもかなりの部分で解消されてきています。