小傷消し

こまを回すひよこ

気付くと付いている愛車への傷。心当たりがあるものから、まったくないものまで、傷がつく要因は様々です。
私の場合は洗車の際に傷の存在に気付くことが多いですが、見つけたときは非常にショックですよね。
ただ、ボディの下地までいくような傷となれば別ですが、軽い傷であれば市販の傷消しグッズを用いて簡単に修復可能です。
今回は私は愛用しているコンパウンド製品と、傷消し方法をご紹介します。

傷消しにおすすめ SOFT99液体コンパウンドトライアルセット

私が愛用しているのは、SOFT99の液体コンパウンドトライアルセットです。
小傷消し2

なぜこの製品を使用しているのか、それは以下の長所があるからです。

長所1:コンパウンド粒子の種類が豊富

製品の写真を見てもらえればわかるとおり、この製品は3種類の番手が揃っており、傷消しから塗装面の磨きまで対応可能です。
定期的にボディを磨き上げる方には容量が物足りないかと思いますが、傷消しを念頭に使用する分には1度購入すれば充分な容量となっています。

コンパウンド粒子の目安は以下の通りです。

SOFT99 液体コンパウンドトライアルセット 粒子サイズ目安

キズ消し用3000:平均3マイクロメートル
仕上げ用7500: 平均1マイクロメートル
超鏡面用9800: 平均1マイクロメートル以下

長所2:付属品として専用スポンジがセット

3種類の規格それぞれの使用を見込んで、3つの専用スポンジが付属されます。
わざわざ専用スポンジ等を購入する必要もなく、規格に合わせてスポンジを変えることができ、使い勝手が良いです。

長所3:液体のため扱いやすい

液体タイプのため、伸びが良く、扱いやすいのも特長です。
少量ずつ伸ばしながら使用することで、過剰な研磨を抑制しつつ、使用量も無駄がなくなりますので、私のような初心者にはうってつけかと思います。

傷消し作業の注意点

続いて、車の傷消し作業にあたって、注意する点を記載します。

傷を見つけたら、まずは洗ってみること

塗装面の線傷など、何かが当たって着いた傷は、一緒に汚れも付着しているものです。
その汚れが傷に見えただけ・・・ということもあり、まずは洗車したり、霧吹き等の流水を浴びせて消えるかどうか確認しましょう。
小傷消し3
パッと見たところでは線傷のようですが、接触物の汚れに起因するものもあり、洗車すると消えたり薄くなる部分もあります。

洗車後
小傷消し4
全ては消えませんでしたが、写真右側の線傷部分は薄くなっています。
おそらく、誰かの手荷物品などがボンネット側(写真左部分)からフェンダー(写真右部分)にかけて接触し、ボンネット側は衝撃が強かったものと推測されます。
(迷惑な話ですが(`´))

傷消し=塗装面を研磨することであるため、最小限の処理で対応すること

そもそも傷を消すということはどういうことでしょうか。
車の外装は、以下の図のように構成されています。

一般的な塗装方法とソウルレッドプレミアムメタリック塗膜構成の違いより
小傷消し5
(出典:https://blog.mazda.com/archive/20140108_01.html)

クリア層という保護膜の下に、ボディ色の顔料となるカラー層がありボディの下地となります。
車の傷は、このいずれかの層が削られているわけですが、その傷を完全に消すためには、同じだけ塗膜を削って均す必要があります。

一般的に、市販のコンパウンド製品で対応できるのはクリア層に入った傷までであり、それ以上の深い傷はコンパウンドでの処理は難しいです。
コンパウンドで対応できたとしても、クリア層はボディの保護層でもあり、薄くしてしまうと耐久性に支障が生じてしまいます。

そのため、傷消し時にはこのクリア層を削るという意識と、削る範囲や深さを最小限に留めることが重要です。

爪がひっかかるような傷はコンパウンド対象外

先ほど、市販製品ではクリア層までの傷が対応可能と記載しましたが、目安としては爪がひっかかるような傷はアウトです。
このほか、水をかけてみて薄くなるようなら対応可能なことが多いです。

傷の代表例ともいえる飛び石傷などは、深く抉られることが多く、コンパウンドでの対応は困難なパターンが多いかと思います。
コンパウンド対象外の傷の場合は、別途方法を検討しましょう。(タッチペン、板金等)

実際に私が行っている傷消し方法の手順

それでは、私が行っている傷消しの手順について紹介します。
準備するものは以下のとおりです。

準備品

・SOFT99 液体コンパウンドトライアルセット
・霧吹き+ティッシュペーパー
・養生テープ(マスキングテープ)
・スプレー式のコーティング剤

手順1:洗車or流水を浴びせて汚れ除去

まずは注意点でも記載したとおり、洗車などで傷部分の汚れを除去します。
これにより、傷本体の確認が可能となります。
洗車が難しい場合は、霧吹きなどで該当部分へ流水をかけましょう。
その際は、水滴をティッシュペーパーで上から抑えるように拭き取りましょう
決して擦ってはいけません。

手順2:養生テープ(マスキングテープ)でコンパウンドを当てる部分を確認

注意点で記載のとおり、コンパウンドはクリア層を削ることになるため、必要最小限に留める必要があります。
そのため、傷部分以外にコンパウンドを当てないよう、マスキングテープなどで養生しましょう。

小傷消し5

マスキングテープは二重に貼っておくと、ふやけたりしなくて良いです。
これで傷部分に照準を絞ってコンパウンド作業が出来るようになります。
(写真は一度コンパウンドをかけた後のため、傷が大分消えています)。

手順3:液体コンパウンドは研磨力の弱い方から使用していく

研磨力の大きいもの(紹介しているSOFT99製品でいえば、「キズ消し用3000」)を最初から使用すると、必要以上に研磨してクリア層を削る可能性があります。
そこで、研磨力が小さい規格(調鏡面用9800)から使用していき、傷が消えるかどうか確認しながら変えていきましょう。

これは「リバース研磨の法則」といい、SOFT99でも紹介されています。
明らかな傷対応を除き、小傷対応であれば研磨力の小さい規格から実施していくよう覚えておきましょう。
研磨後は、コンパウンドを霧吹きで水をかけて洗い落とし、傷の状態を確認します。

小傷消し5
「超鏡面用9800」にて磨いた後。
傷跡はうっすらとしたレベルまで目立たなくなっていますね。

小傷消し6
続いて、より研磨力のある「仕上げ用7500」を使用した後。
うっすらとした線傷は綺麗に消えました。
今回の傷では、「キズ消し用3000」ほどの研磨力は不要であり、余計な研磨を避けられた形となりました。

手順4:仕上がり調整のため、研磨力の弱い順番で再研磨

今回は仕上げ用7500までの使用で対応できました。
塗膜面を綺麗に均すため、より弱い(粒子の小さい)コンパウンドとなる超鏡面用9800で再研磨します。

これにより、塗装面をより細かく均すことができ、光沢など違和感が無くなります。

手順3と手順4をまとめると以下の順番でコンパウンドを使用することになります。
調鏡面用9800

仕上げ用7500

キズ消し用3000 ※ここまでで傷が消えるのを確認

仕上げ用7500

調鏡面用9800

手順5:コンパウンド部分をコーティングしておく

研磨後の塗装面はデリケートです。
市販されているスプレー式のコーティング剤などを施工して保護しておくと安心です。
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この方法で、以下画像のとおり傷が綺麗にとれました。

Before
小傷消し

After
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SOFT99 液体コンパウンドトライアルセット施工時の注意点

スポンジでの研磨時は直線的に動かすこと

研磨時に円を描くように動かすと、ムラが生じやすくなります。
線傷など、養生時に直線的に研磨できるようにセットしましょう。

コンパウンド使用時は良く振ってから

粒子のバラつきを抑えるため、使用時はボトルを良く振ってから使用します。

磨き過ぎには注意

傷が見えなくなれば充分ですので、研磨時は霧吹き等で流しながら小まめに確認し、必要最低限の研磨を心掛けましょう。

スポンジはしっかり洗って乾燥させて保管

各規格用に3つの専用スポンジが付属されています。
使用後は良く洗って、乾燥させてから保管することで、次の使用時に影響がないようにしましょう。

まとめ:使用品の紹介

SOFT99 液体コンパウンドトライアルセット

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