マンボウに乗るひよこ

2022年型として大幅改良を施されたマツダのCX-5。ライフスタイルに合わせた特別仕様車の設定のほか、走行性能も引き上げられたことが宣伝されております。
今回、ディーラー入庫の際に代車として提供してもらったことから、雪道や山岳路を走行する機会に恵まれたため、インプレッションをしたいと思います。

 

ライフスタイルに合わせたグレード設定

今回のCX-5は、新たに3つの特別仕様車が設定されました。
それぞれの特長を簡潔にまとめます。

Exclusive Mode

ホイールハウス周辺等の樹脂部分をボディカラーで塗装し、ホイールも高輝度塗装が施された上質なモデルです。
SUV車とはいえ、無骨さやタフさを強調するだけでなく、高級感も感じたいといった方に適したグレードと言えます。
CX5 Exclusive Mode
(出典:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/special_vehicle/exclusive-mode/#tab_anch)

BOSEサウンドシステムを標準装備しており、フロントパネルには本物の木を素材とした本杢加飾のほか、フレームレスインナーミラーの採用など、高級志向に沿ったモデルです。
CX5Exclusive Mode 室内
(出典:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/special_vehicle/exclusive-mode/#tab_anch)

SUV車に多く見られる樹脂部分パーツがイマイチだなと感じることもあったので、エクステリアデザインを重視したい方などはオススメですね。
装備も充分に豪華ですので、乗車するたびに特別感に浸れるのではないでしょうか。

Sports Appearance

走りをイメージしたモデルであるSports Appearance。
Exclusive Modeではボディカラーと統一していたホイールハウス周辺部分やアンダースカート部分をグロスブラック塗装としたほか、ホイールやサイドミラーもブラック塗装し精悍さが際立ちます。
CX5SPORTS APPEARANCE
(出典:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/special_vehicle/sports-appearance/#tab_anch)

インテリアに関しても、黒を基調としておりブラックレザーに赤のステッチが入れ込まれ、スポーティな走りを期待したい方の胸を掴む仕様となっております。
cx5SPORTS APPEARANCE 室内
(出典:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/special_vehicle/sports-appearance/#tab_anch)

黒を基調とするため、内装シートなどは黒一択となりますが、走りの情熱を表した赤色ステッチと合わせるとバランスは良く、まとまったデザインとなっています。
乗車するたびに若返るような熱い運転が期待できるモデルですね。

Field Journey

シルバー塗装されたバンパーガーニッシュや、防水機能を備えたシート生地など、野外での活動を楽しむ方に向けたモデルとなっています。
インテリアの特長として、シートステッチやエアコンルーバーへのライムグリーン色の採用が挙げられます。
またオフロードでの走行時でも安定した駆動力を確保するツールとして、Mi-Drive(オフロードモード付)が設定されています。
CX5FieldJourney 室内

ガーニッシュ部分をシルバー塗装することで、アウトドアでの走行シーンに似合うエクステリアデザインとなっています。
アウトドアシーンでの活躍を見込んでいるため、AWDモデルの設定のみとなるのも特長です。
CX5試乗3

通常グレードに加えて、ユーザーの使用方法に特化した上記の特別仕様車の存在が、CX-5を検討する際に選択の幅を広げてくれていますね。

試乗して感じたCX-5の長所

では実際に代車として、XD Field Journeyを運転して感じた長所をまとめたいと思います。

安定した悪路走破性

ちょっとした撮影のため、凍結した登坂路を走る機会があったのですが、AWDの特性もあり難なく登っていきます。
後続車両(トヨタ アクア)はあっという間にちぎられており、SUV車としての性能の高さを感じました。

また、市街地等でも積雪の影響で凸凹した路面になっていたり、所々走りにくい環境が訪れる状況でしたが、何の不安もなく走行可能です。
CX5試乗6

特に今回は、ペーパードライバーである妻にも運転をしてもらったのですが、雪道などでも安心して運転できると言っていました。

静粛性の高さ

そして運転時、また助手席乗車時に感じたことは、静粛性が高いということです。
今回の車両は私のアテンザと同様、2.2Lディーゼルエンジン搭載モデルになりますが、エンジン音や屋外からの雑音(ロードノイズ、風切り音等)は気になりませんでした。
少なくとも、GJ初期型となるアテンザとは雲泥の差を感じます。

近年のマツダ車は、CX-8やMAZDA3などでも非常に高い静粛性を有しています。
CX-5に関しても同様であり、長距離ドライブ時などの疲労軽減効果は大きいだろうと予想できました。

マイルドな乗り心地の良さ

また、SUV車でありながら乗り心地は非常にマイルドであり同乗者に優しい印象です。
特に雪道の凸凹路面のいなし方など、上下動を優しく抑えており、乗っていて不快に感じることはありませんでした。
今回は純正サイズ(225/65R17)スタッドレスタイヤを装着していましたが、他グレードでの19インチでも同様に感じられれば本物でしょう。

静粛性の高さと相まって、非常に上質な運転を楽しむことが出来る印象です。

アイポイントの高さによる視界の良さ

今回の改良には直接関係ありませんが、妻はアイポイントの高さが運転しやすくて良いと言っていました。
CX-5のボディサイズは、全長×全幅×全高=4,575×1,845×1,690mmとなっており、日本では決して小柄なボディサイズとは言えません。
特に全幅はアテンザの1840mmを超えるサイズ感であり、ペーパードライバーである妻にとっては車両感覚の把握が難しいのでは?と危惧していましたが、その心配は杞憂だったようです。
(アテンザでは幅が分からないと言って怖がります)。

360度ビューモニターも画像解析度が高く、見切りの不安は全く感じませんでした。
アイポイントの高さ+カメラ画像を用いれば、誰でも不安なく運転できそうです。
CX5試乗7

一新したフロントデザインの良さ

デザインは人それぞれ好みがありますが、今回の改良後CX-5のデザインについて、私はとても良いと思います。
SUVらしい力強さと流麗なイメージを併せ持っており、素直にかっこいいなと思えるデザインです。
CX5試乗2

Mi-Drive(オフロードモード)の特長

Field Journeyモデルにのみ装備される、Mi-Drive(オフロードモード)について、今回の代車提供中にも積極的に使用してみました。
オフロードモードという名称から、未舗装路での低速走行時におけるトルク配分に特化した性能と思っていましたが、一般的な走行シーンでも効果がありそうです。

オフロードモードでは、全車速域にわたってAWDの後輪へのトルク配分を最大化してトラクション性能を向上させることで、低速ではより高い悪路走破性やスタック脱出性能を実現するとともに、高速走行においても安定性を重視したハンドリング特性を提供します。

急斜面の登坂発進シーンでは、路面の勾配を検知して自動的にエンジンのアイドリング回転数を上げることでクリープトルクを増強し、ずり下がりを抑制して力強い発進をサポートします。
また、坂に対してクルマが斜めにアプローチする「キャンバー走行」のシーンでは、ハンドルの操舵角と車体の傾きを検知して計算することで、進行方向が登りか下りかを判断。登りの場合にはアイドリング回転数を上げて発進トルクを増やし、下りの場合はアイドリング回転数を下げて速度調整をしやすくします。
(出典:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/feature/)

マツダのHPからの紹介文を引用しましたが、舗装路での走行においても、通常時以上に後輪へのトルク配分を行うことで、より安定した走行性能を発揮するようです。
未舗装路での走行以外にも、日常的な場面で使用できることは、アウトドア志向の方以外にも選択される要因になるのではないでしょうか。
オフロードモード

実際に運転して、ノーマルモードでも雪道等は難なくこなしてくれましたが、オフロードモードではさらに安定して進んでいくといったイメージでした。
高速域での走行は今回体験できておらず、高速道路での使用も体感してみたいと思います。

販売上気がかりな点

マツダは、今後ラージプラットフォームの車両を展開していきます。
現在でいうと、MAZDA6、CX-8、そしてCX-5に相当する車両について、電動化に加えFR化及び大排気量エンジン搭載となる次期型が発売される予定です。

今回のCX-5も非常に良く出来た車両だと実感しましたが、近々登場するであろう新型車両を考えると、現行CX-5やCX-8の購入はちょっと待ってしまいたくなる気持ちもあります。
価格帯も変わってくるでしょうが、国内では売れ筋であるCX-5の販売も並行して継続すると思われますので、そのあたりの車両と比較のうえ購入を検討する方も多いのではないでしょうか。

私自身、今回CX-5のAWDモデルを運転して、やはり雪道での走破性はとても重宝するものだと実感しましたし、上質な運転環境は羨ましく感じます。
しかし、このタイミングではラージプラットフォーム車両も見てみたい気持ちになってしまいます。

また、2022年5月以降は、クリーンディーゼル車の自動車取得税の免税措置が、2020年度燃費基準を達成した車両だけに絞られるなど、ディーゼル市場も逆風となっています。

こうした状況も相まって、あまり販売台数の伸びは見込めないのではないかと思います。

ただし、ここ最近の燃料価格の上昇は、トリガー条項を発動しない限り暫く続くと見込まれます。
ディーゼルエンジンモデルであれば軽油で対応できることから、顧客へのアピール点として有力かもしれません。
SKYACTIVE-Dはマツダの大きな武器でもありますので、電動化と合わせて今後も熟成を極めてほしいところですね。

まとめ

改良後CX-5を運転して感じたこと

・ライフスタイルに合わせて選択の幅が広がる特別仕様車の設定は良い。
・運動性能は充分高く、快適性も高いため上質な運転環境を楽しめる。
・今後展開される新型車両との兼ね合いで、販売台数は案外伸びないのではないか。
・燃料価格の上昇に伴い、あらためてディーゼルエンジンの魅力が際立っている。

新型CX-5やこれから発売される最新のマツダ車の購入を検討している方向け。
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