今回の記事では、ビルトインガレージの維持管理のうえであって便利だと感じた設備等を紹介します。
最初に:ガレージに何を求めるかで必要な設備も変わります
私の場合、ガレージ内で整備等は考えておらず(せいぜいタイヤ交換くらい)、保管場所の確保及び部屋から愛車を観賞するためにあります。
ガレージの広さとしては、開口6.35m×奥行7m×高さ2.5mの寸法となっており、後述するガレージの欠点に対しての対応も大きさによって変わってくる面もあります。
それらを前提とした記事となりますので、参考の際はご了承ください。
ガレージ最大のデメリット:湿度対策に便利な設備やグッズとは?
別ブログでも紹介しましたが、ビルトインガレージは湿度上昇の対応が必要です。
一般的に考えられる対応策として
・換気扇の設置
・窓の設置
と2点考えられるかと思います。
しかし、この2点の対応策には以下の問題があります。
ガレージへの換気扇設置の問題点
・広さによって換気能力が足りない可能性
まず私のガレージの広さに対して、一般的な家庭用換気扇では換気能力が充分ではありません。
実は意味ないと思いつつ、換気扇はガレージに設置していますが、案の定換気効果があるとは思えず、今ではまったく稼働していません。
・ガレージ内を負圧状態にするため虫の進入を促進するおそれ
業務用などの大型換気扇を設置したとして、実際に稼働させると内部は負圧状態となりますが、これだと外部から虫の進入を促進する恐れがあります。
(特にガレージシャッターの気密性は高くないので、虫の進入は日常茶飯事です)。
ガレージ内でアイドリングをする環境にあれば換気扇は必須かと思いますが、私の環境では換気扇は不要でした。
ガレージへの窓設置の問題点
・紫外線をわざわざ取り込むことに
ガレージに窓をつけるということは、太陽光を多かれ少なかれガレージ内に取り込むことになります。
土地や周囲の住環境によって光の取り込み具合は違うとしても、せっかくのガレージでの愛車保管にあたって、紫外線の元凶である太陽光を取り込むことはしたくないと私は考えました。
人もクルマも、美観を保つために紫外線ケアは重要ですからね。
・防犯上窓を開けっぱなしにはできない
窓を開けての換気となると、効果的な換気のためには対角線上に窓を設置し、入口と出口の空気の流れを考える必要があり、最低2か所設置することが望ましくなります。
湿度対策となると、しばらくは窓を開けっぱなしにする必要もあり、防犯上もあまり好ましいとは思えません。
窓を設置するメリットは、日中の明るさの確保かと思いますが、取り込める光量も限りがありますし、私の場合はそれほどメリットは高くないと感じ、窓は一切設置していません。
逆に窓を設置しないことを活かす間取りを検討し、快適な生活に役立てています。(詳細はまた別ブログにて)
湿度対策に取り付けた設備
湿度対策として私が取り付けた設備はこちら。
ソーラーウォーマー
この設備は、太陽光パネルを設置・発電することで、ダクト内のファンを回転させます。太陽光パネル内で暖められた空気を内部へ送り出すことで、室内の湿度を下げるというものです。
構造自体は単純なのですが、太陽光さえ出ていればランニングコスト0円にて湿度対策を行えます。
(出典:https://www.solarwarmer.jp/mold-measures02/)
こちらは実際に我が家の外壁に取り付けられたパネル。発電パネル自体は大きくなく、外気を暖める集熱パネルが面積の大部分を占めています。
こちらはガレージ内に設けられる空気排出先。ダクトで太陽光パネルと繋がっており、内部のファン稼働時は暖かい空気が常時出てきます。
コントロールパネルも付くので、ON、OFF及び流入スピードや温度設定も可能です。
効果として、外部の湿度+10%程度までガレージ内の湿度を下げられると実感しています。
特に冬場であれば、ガレージ内湿度は30%~40%台まで下がる状況です。
イニシャルコストこそかかるものの、ランニングコストは0円。パネルも時々拭き掃除をしてあげるくらいでいいので、メンテナンス労力もありません。
基本的に普段はこのソーラーウォーマーに任せっきりでOKとなっていますが、このシステム、当然ながら太陽光が出ないと稼働しないため、梅雨など長雨の時期には力を発揮できません。
そこで、雨天時の対策としてこちらを導入しました。
パナソニック 衣服乾燥除湿機
パナソニック製にした理由
・ハイブリッド式で夏冬問わず効率的に除湿可能。
・ナノイーXによる空間清浄効果を期待。
除湿機はランニングコストもかかってしまうため、可能な限り使用は避けたいため、雨天時に絞って運用しています。
外気温に影響されず、効率的な除湿が可能なハイブリッド式であり、ナノイーXによる効果(カビ及び臭い対策)を期待してパナソニック製を購入しました。
効果としてはやはり高く、雨天で70%超えの湿度になった際も、6時間稼働して50%を切るところまで下がる状況です(強運転時)。
除湿に限って言えば、やはり除湿機が一番効果的で効率的だと感じます。
基本はランニングコスト0円のソーラーウォーマーで、長雨時は除湿機で対応することで、1年通して適度な湿度環境を維持できており、今のところカビなどの問題は一切ありません。
あってよかった湿度対策グッズ
・温湿度計
ガレージ内に専用のものを置いてあります。
今の時季、ソーラーウォーマーが動いていればこのくらいの数字をキープしますが、いかんせん室温は高めになるのがちょっと欠点かもしれません。
ガレージは断熱処理をしているので、夜になっても、大体この気温はキープされます。
基本的にガレージ内に1台あれば充分ですが、毎回ガレージへ確認に行くのが面倒になったため、現在はリビングにワイヤレス式の温湿度計を設置。
写真のCH2で表示されているのがガレージ内の情報になります。湿度は若干誤差がありますが、おおよその目安がわかればOKでしょう。
湿度に関してはこれらアイテムを武器に対応しています。
ガレージ最大のデメリット2:虫への対応に便利なグッズは?
こちらの問題に関して、私は虫の進入はもうあきらめています。
夜間帰宅時等、ガレージへの出入だけでどうしても羽虫は入りますし、主に入った虫をどうするか、といった点での対応が求められます。
我が家のガレージの現状として、最も虫の被害に悩まされるのが、リビングや書斎に面した窓枠部分です。
こういったサッシ部分に明かりに寄せられた虫達の亡骸がわんさか積まれていきます・・・
白っぽい点々が虫の痕。時々大物もいたりするので怖いです・・・
掃除機で吸うのも嫌だなぁ・・・と思っていたので、以下のグッズで対応しています。
100均モップ
100均で売っている掃除用モップ。
毛先も柔らかく、サッシを傷つけることもありません。これでサッと虫達を絡めとって、外で払い落とすというステップで掃除をしています。
払い落とせば何回でも使えますし、替えるにしても100円なので、あまり気にせず交換できるのが嬉しいところです。
コードレスエアブロアー
こちらはもともと洗車用に購入していたものですが、ブロアーで虫達を床へ飛ばしたあと、掃き掃除で外に出すというステップで使用しています。
そのほか、生きた大物(これまでの実績:ムカデ、蛾)を追い出す時などにも・・・
ブロアーは洗車でも使えますし、あって損はない一品です。
特に部屋からガレージを眺めることが出来る・・・という間取りや物件を希望の方は、必ず虫への対応も検討してください。
ガレージの照明について
設備面として照明も紹介します。
私の場合、ガレージ内での作業というのはせいぜいタイヤ交換くらいなので、目一杯の明るさは必要ではありません。
ただ、ガレージ内で細かい整備や作業をしたいという方に関しては、天井の照明だけだと影が出来やすく、照明の配置場所や設置数はよく検討したほうがいいと思います。
参考に、我が家のガレージの照明は以下のとおりです。
・ダウンライト×8(広角タイプ)
・高輝度スポットライト×4(狭角タイプ)
スポットライトは観賞時に使用し、普段はダウンライトのみという運用ですが、例えばこの照明をフル点灯してエンジンルームを覗いてみると・・・
写真右側のスポットライトが当たらない部分は結構影ってしまい、正直作業するには不便なレベルの暗さになってしまいます。
作業もしたいという方は、天井からの照明に拘らず、壁掛けタイプなど四方八方から光を出せる環境が望ましいでしょう。
ガレージから直接玄関以外の部屋へ行くことができる動線は便利
条件が許されるなら、これは絶対あったほうがいいです。
私の場合、ガレージは玄関及びリビングと書斎に面しており、玄関とリビングへ出入り可能な間取りとなっています。
リビングへ直行できる環境は、買い物時に本当に重宝します。荷物の出し入れがスムーズにできますし、玄関を通らず冷蔵庫へ近道可能ですからね。
日々の生活で重宝する部分です。
意外と忘れがち?室内の目隠しについて
ガレージが部屋に面する場合、ガレージシャッターが開けば外から室内が丸見えになる可能性があるということです。
そのため隣接する窓部分等、しっかり目隠しできるものを用意しましょう。
我が家では室内カーテンとお揃いの生地で作成したパーテーションを利用しています。
普段は上に折り畳まれており、先端にある重りによってワンタッチで自動的に降りてきます。
工務店と連携しているカーテン屋さんの提案通りにお願いしたのですが、良い仕上がりで満足ポイントだったりします。
まとめ
ガレージハウスの建築や賃貸物件にて、ビルトインガレージを検討している方は、最低限以下の対策は考えましょう。
・湿度
・虫
ガレージ空間に求めるものが何かによって必要な設備も様々です。
自身の要望をよく確認し、条件に適ったガレージ空間を検討しましょう。
それでは皆様もよいガレージライフを!