富士見台展望台

ニット帽ひよこ

段々と冷え込みが厳しくなり、降雪地域の方にとってはスタッドレスタイヤの検討を始める方も多いと思います。
私がアテンザ用に使用しているピレリタイヤのアイスアシンメトリコについて、長年使用したレビューを行いますので参考にどうぞ。

日本で開発されたピレリのアイスアシンメトリコ。その性能は?

ピレリはイタリアのミラノに本社を置くタイヤメーカーです。
F1レースでのタイヤ供給メーカーとしても有名ですね。

そんなピレリのスタッドレスタイヤの代表格となるのは「アイスアシンメトリコ」です。
アジア地域での販売にあたって、日本の環境に対応できるよう開発された経緯があります。

「乾いた氷は滑らない」というフレーズでヨコハマタイヤがCMを行っていましたが、氷が滑るのは、氷の上に生じた薄い水膜が原因であるという一説があります。
日本の冬場の路面状況は、環境的に0℃付近の冷え込みが多いため、水膜が発生しやすく、日本海側などは冬の季節風により世界的な豪雪地帯となります。
つまり、日本の冬の路面状況は、世界的にみても危険な環境となりやすく、スタッドレスタイヤの性能を高めるには絶好の開発場所でもあるのです。
冬道の一場面

そんな日本で開発が行われた、ピレリの「アイスアシンメトリコ」。
私も使用して5年が過ぎ、今シーズンで6年目となりますが、その経験を基に性能レビューを行いたいと思います。

アイスアシンメトリコを採用した理由

まず私の生活環境は以下のとおりです。

生活エリアの冬場の環境

・分類するなら降雪地帯だが、近年降雪量は少なくなってきている。
・朝晩は氷点下がデフォルトで、氷点下10℃を下回ることも。
・自治体の除雪対応はしっかりしている。凍結防止剤の散布も多い。
・ドライ路面5、ウェット路面(凍結防止剤による融雪)3、圧雪路1、氷結路1くらいの割合。

総じて、降雪地帯ではあるものの、雪道走行の機会は意外と少ない印象。
特に近年は、アイスバーンや圧雪路になる機会が少なくなった。
(と言っても、シーズン中には必ず遭遇するのですが)

冬の安全に直結するスタッドレスタイヤですが、購入費用はバカになりません。
国内メーカーのスタッドレスタイヤは、主に氷上性能に特化している印象であり、価格も高いですよね。
ウインタースポーツで山に遊びに行くわけでもなく、雪が降っても除雪&凍結防止剤のコンボでアイスバーンになることも少ないため、そこまでの氷上性能は必要ではありませんでした。
とはいえ、あまりに安いアジアンタイヤなどは不安もあり、白羽の矢が立ったのが、ピレリの「アイスアシンメトリコ」だったのです。

価格比較参考(サイズ:225/55/R17 1本あたりの価格)

銘柄 Amazon参考価格
ピレリ アイスアシンメトリコ 11,600円
ブリジストン VRX3 34,400円
ヨコハマ iceGUARD6 IG60 21,470円

※2021年10月21日時点

国内メーカーのほとんどの製品(型落ち含め)よりも安価である点、それでいて日本で開発が行われたということもあり、採用したという経緯ですね。

アイスアシンメトリコの性能評価

路面状況ごと評価します。

路面状況 5段階評価
ドライ路面 ★★★★★
ウェット路面 ★★★★
圧雪路面 ★★★★
氷上路面 ★★

ドライ路面での評価コメント

スタッドレスタイヤは、冬場の低温下でも路面への食い付きを良くするため、ゴム質は柔らかくなっています。
これは、ドライ路面においては、コーナーでの腰砕け感や直線安定性に欠ける要因になりやすい特徴です。
アイスアシンメトリコは、タイヤのゴムがそこまで柔らかくなく、腰砕け感や直進安定性はしっかりしています。

富士山

ドライ路面の走行が大半で、時々雪道走行・・・という環境の方にはうってつけなタイヤです。

ウェット路面での評価コメント

ウェット性能について、排水を促すストレートの溝があり、ゴムの硬度は硬めではありますが、充分な性能を持っています。
ウェット性能に関して、スタッドレスタイヤとしてバランスの取れた仕上がりです。

圧雪路面での評価コメント

新雪が積もった道路など、圧雪路については基本的に滑りやすい路面ではなく、ハンドルを取られずに進めるかや、トラクションがしっかりかかるかといった悪路走破性能が試されます。
ブロック型のトレッドパターンによって、排雪性にも問題なく、走行に支障をきたすことはありません。
特段問題なく使用できるレベルと言えます。
圧雪路

トレッドパターンの跡が雪道に残りますので、排雪はしっかりできている証拠です。

氷上路面での評価コメント

メーカーもこの点は重視して開発をしたと思われますが、国内メーカーのスタッドレスタイヤに比べると安心感はないと思います。
(以前はブリザックREVO GZ及びトーヨーGARIT G5を装着経験あり)

早朝の通勤時など、アイスバーンに遭遇することはありますが、氷上路面での限界値は高いとは言えず、より慎重な運転操作が求められます。
アイスアシンメトリコのゴム硬度は硬めと言っていますが、その点が氷上路面での性能に響いているような気はします。

特に2年目以降は明らかにゴムが硬くなる傾向ですので、氷上路面での性能劣化は深刻かもしれません。
と言っても、普通に走る分には問題はあまり感じません。あくまで氷上路面に特化している国内メーカーの製品と比べての話です。

現在は、コンパウンドを改良した「アイスアシンメトリコ・プラス」も販売されており、おそらく氷上路面での性能が高められているはずです。
サイズが合えばこちらの選択もオススメします。

その他性能(寿命、コンフォート性能)

寿命ですが、氷上路面での性能に目を瞑れば、5年は問題ないところです。
スタッドレスタイヤとしては充分な寿命性能だと思います。

コンフォート性能に関しても、特段不満を感じることはありません。
私の場合、ノーマルタイヤは19インチですが、スタッドレスタイヤは17インチにしていますので、乗り心地は逆に良くなる印象です。

まとめ

アイスアシンメトリコの特長

・国内メーカー品と比べて、価格が安い。
・冬の道路環境において、いずれの場面でも安心して走ることが出来る。
・タイヤのゴム硬度は硬め。氷結路性能においてはやや劣るものの、日常的な使用において問題になるレベルではない。
・5年間は性能的に使用可能。価格の安さと合わせてコスパに優れる。
・コンパウンドを改良したアイスアシンメトリコプラスの販売も開始されており、氷結路性能を高めたければそちらをオススメ。
・氷結路(アイスバーン)の走行機会が極端に多い方でなければ、安心してオススメできるタイヤ。

スタッドレスタイヤとして十分な性能があり、値段も財布に優しいピレリ アイスアシンメトリコ。
購入にあたっては、取付予約可能&パンク保証のついたこちらをオススメします。